Blueberry frappein
Shinjuku Takashimaya Shop / written by Nanae Fukawa

蝉の音も聞こえ始め、本格的な夏が始まったころ。我が家の真夏の楽しみの一つ、ブルーベリーの収穫の時期です。数年前に植えたブルーベリーが、今年もたくさんの実を付けてくれました。購入時は、確か5寸鉢の小ぶりなもので、実も30〜40個ほど。庭に地植えし、今では私の背丈ほどに伸び、実も数えきれないほどに。
ぷっくりと熟したブルーベリーを選んで今年最初の収穫です。炎天下の中、汗だくになりながらも器いっぱいのブルーベリーに大満足。あまりお手入れをしていないにも関わらず、「こんなにも実ってくれてありがとう！」と感謝しながら収穫しました。

ブルーベリーの生産量の日本一は意外にも東京なのだそう。
はじまりは1964年。「ブルーベリーの父」こと故・岩垣駛夫教授（東京農工大学）により国内生産に向けた研究開発が行われ、その後、民間生産栽培が最初に行われたのが「ブルーベリー栽培発祥の地」とされる小平市。そして、日本では稀少なブルーベリー栽培に適した酸性土壌が都内に点在していたことや、巨大都市圏のレジャーユースに後押しされた手摘み観光農園の発展、近年のスイーツ需要の拡大などにより、取扱い農家が増えて収穫量も増加したとのことです。

新宿髙島屋店には通勤やお買い物帰りなど、毎日たくさんの方々にお立ち寄りいただいております。たとえば「今日はこれがいいかしら？」などとお話しを伺う都度に、お客様がお花を生活の一部として楽しまれている素敵な様子が浮かび、憧れてしまいます。お花をご紹介する身でありながら、私自身もそう在りたいと。

ブルーベリーの季節の移ろいは、釣鐘状の白く小さな春の花、新緑の枝、徐々に赤みを帯びて濃紫色に変化する撓わな実り、そして紅葉。一つの植物でも様々な表情を見ることができる素晴らしさを感じつつ、つまり私も、ブルーベリーのある日常をしっかり楽しめているのだなと実感。さらに、さらに・・
収穫後のブルーベリーのかき氷は格別なのです。今回の自家製ソースの出来は上々。美味〜！！

◎ゴトウフローリストの店頭にて、四季折々の切り花や鉢植えとの出逢いを是非ともお楽しみください。