花嫁さまの色<br><font size="-2">in Imperial Hotel Work Shop / written by Yuki Mori</font>

ウェディングの色といえば白無垢やウェディングドレスに代表されるように、花嫁さまだけが身に纏うことができる特別な色が“白”です。ブーケや披露宴のお花にも白い花を…というお客様が多く、流行に左右されず、人気のある色です。
白い花といえば、バラ、カラー、胡蝶蘭、トルコキキョウなど、伝統的で優雅な花々が思い浮かびます。これらの花は、ウェディングにおいて特に人気であり、清楚で華やかな雰囲気を演出します。今時期ですと、ラナンキュラスやスイートピーなどの春の花の出荷も始まりました。そして、海外からの輸入では、国内では手に入らないお花を仕入れることができます。中でも、白いアジサイは年間を通して花の育成に適しているコロンビアから届きます。オランダ産や国産の厚みがある花型のアジサイとは一味違っていて、柔らかでヒラヒラしています。ふんわりしていてチャーミングな雰囲気がウェディングの場面にピッタリなんです。

前回は夏の時期にガジュマルやオリエンタルリリーのウェディングレポートをお届けしましたが、今回は白いアジサイをメインに、10月のウェディングをお手伝いさせていただきました。アジサイのボリュームでとても華やかな、白と緑の上品な空間のご披露宴となりました。

港区 六本木 花屋 ゴトウフローリスト 帝国ホテル
港区 六本木 花屋 ゴトウフローリスト 帝国ホテル

メインテーブルにはアジサイの白と淡い緑をメインに。
バックにはドウダンツツジのアーチを。緑に囲まれた空間での写真撮影は、お召し物の白無垢やウェディングドレスを一層引き立て、花嫁と新郎の幸せな瞬間を美しく包み込みました。

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ゲストテーブルには、アジサイとアマリリス、バラ、トルコキキョウを合わせ、特に今年の輸入開始週に手に入れたアマリリスは、無事に130本が満開に咲き誇り、披露宴当日にはその美しさを存分に披露してくれました。バラに関しては、主に国産のシェドゥーブルという品種を選びました。この品種の名前はフランス語で「傑作」を意味し、花びらが幾重にも重なる美しい姿はまさにその名の通りです。各テーブルで異なる表情を見せるバラは、贅沢でありながらも独自の個性を放ち、会場全体に華やかさを添えています。
そして、アジサイは英名を「ハイドランジア」、ギリシア語で「水の器」という意味で、雨の中しっとりと咲く姿が目に浮かびますが、梅雨の時期以外でもふんだんに飾ることができます。また、白いアジサイの花言葉には、「寛容な心」や、小さな花びらがたくさん集まっていることから、「家族団欒」 とも言われています。新しい家族の始まりの一日にふさわしいお花ですね。
清らかな白い花が幸せな雰囲気を醸し出し、特別な日の祝福を彩ります。
アジサイは土壌の成分によって色が変わりますが、白いアジサイだけは色素を持っていないのでずっと真っ白に咲きます…。花嫁さまの花としてもぴったりです。

ウェディング後、ご新婦様からいただいたお手紙には、心温まる言葉がつづられていました。「6月だけでなく、10月にも思い出す愛しい大好きなお花になりました」と、アジサイの便箋と合わせて・・・
アジサイが、ご新婦様にとって愛おしく、大好きな思い出の花になったことを知り、私たちの心も温かい気持ちに包まれております。
ご新婦様とお二人の末長い幸せを心より祈り、これからもお二人の愛が深まり、豊かな日々が続くことを願っております。

 

◎ゴトウフローリストでは、フルオーダーによるアレンジメントや花束、そして会場装花などにおいて、お客様のご希望を細かくお伺いしながら、思いをカタチにするお手伝いをさせていただきます。どうぞお気軽にご相談ください。