月と秋と桜と・・・<br><font size="-2">in Imperial Hotel Work Shop / written by Keiko Kurata

穏やかで、気持ちの良い秋晴れの日。毎年この季節になると、我が家で欠かさず行っていること…それは秋のお月見にちなんだお花見です。お月見とは明るく美しい月を眺めて楽しむ行事のことで、十五夜とも呼ばれます。この日は一年の中で最も明るい満月を見ることができる日です。かつては旧暦の8月15日とされていましたが、月の満ち欠けを基準にしていた旧暦と、太陽の動きを基準にしている新暦では、一年の始まる日も一年の長さも異なります。そのため、旧暦と新暦にズレが生じ、現在では毎年日にちは変わり、今年は9月29日でとても綺麗な月でした。

港区 六本木 花屋 ゴトウフローリスト お月見 コスモス


秋のお花見と言えば、多くの方々がご存知のコスモスが主役です。コスモスは秋に咲く花で、その花弁が桜に似ていることから「秋桜」と名付けられました。非常に覚えやすいですね。夕暮れ時に縁側にコスモスとススキ、そしてお団子を並べます。子供たちはいつもと違うこの時間をドキドキワクワクしながら楽しんでいる様子です。お月見では満月と同じ丸いお団子を供え、それを食べることで、健康と幸せが得られると言われており、お供えするお団子の数は十五夜にちなんで15個ですが、我が家は食いしん坊だらけ、それでは足りず何度も追加していきます。そして、コスモスは、茎が細くて柔らかいので家庭の一輪挿しにとても向いています。花が思った方向に向いてくれなかったり、だらんと花が下に向いてしまったりと、生けるのが難しいイメージですが、コスモスはその自然な形が美しく、手軽に素敵なアレンジに仕上がるので、初心者の方にもおすすめです。

港区 六本木 花屋 ゴトウフローリスト お月見 コスモス


花を愛でることで心に余白が生まれる気がします。花びらがゆっくりと開いていく様子を観察したり、水をこまめに替えたりすることで、心にゆとりを与えてくれる気がします。夏の終わりの頃から始まる忙しい時期は、心の余白が必要になります。フローリストになり20年近く、季節の移り変わりを花と共に感じることができる幸せを噛み締めています。子供たちにも同じように季節を感じ、穏やかに…と願い。これからも四季折々のお花見を楽しんでいきたいと思います。皆さんもご家庭で、秋の夜長にお花見をゆっくり楽しんでみてはいかがでしょうか。

 

◎季節の花々はその美しさと色彩が、特別な瞬間をより特別なものに変えてくれます。ゴトウフローリストでは、四季折々の花、大切な季節行事や特別な日を彩る花々を幅広く取り揃えております。お問合せ、御来店を心よりお待ちしております。