蓮の脈と私の軸<br><font size="-2">in The Capitol Shop / written by Kanako Yoshihara</font>
2023年は年明けから何だか忙しく、何かにいつも追われてて、自分の時間を作る余裕がなく過ぎて。その色々が落ち着き、やっと自分時間をと。
インスタグラムで見つけた「ボタニーペインティング」のワークショップに申し込みをしました。ボタニーペインティングは日本初のオーガニックアートで、ドライの蓮の葉(裏に紙が貼ってある加工済)とインド菩提樹の葉(スケルトンリーフ)をパネルにレイアウトしてボンドでしっかり貼り、アクリル絵具で着色していく。同じものはひとつとない作品を作り上げていくのです。着色完成後は専用のニスを塗付、またはアクリル板を当てて完成!というもの。
フラワーレッスン ゴトウフローリスト 港区
当日までの何日かは「どんな色付けをしようかな」とイメージをし、それも楽しく。私は、花の専門学生時代の研修で訪れたフランスのオランジュリー美術館、モネの「睡蓮の間」の感じにしたいなと!あの楕円形の部屋に描かれたモネの睡蓮の絵。すーんとした空気と、水の中にいるようなふわーんとした感じに、鼻もつーんとしないのに涙がこぼれてきたのを思い出します。グリーンと青がメインに様々な色が交じりあったあの色の世界観。そしていよいよ着色に。
上手く行かない… グラデーション?どうしたらいいの?葉と葉脈をどうしたら上手く出せるの?と顔には出さず頭の中はぐるぐるで、先生の声にも気付かずに集中し過ぎて、写真を撮るのも忘れ… 花の色はその花だけで綺麗だけど色を付けるのは活けるようには上手くいかないなぁと感じながら、シルバーやゴールドのキラキラ塗料に助けられ、やっと完成しましたー。
フラワーレッスン ゴトウフローリスト 港区
が、やっぱり満足がいきません。なので朝のランニングで睡蓮の池まで。生の睡蓮の葉を見て、他の草花の緑と比べるとブルーだなと思いつつ、自分なりの核心を得て完成としたのです。
1つの作品を作るには色々な思いやこだわりがあり、花を活けるのも、アレンジメントや花束、ウェディングの会場装花のひとつひとつにも、打ち合わせでお客様と顔を合わせる都度に、そうした思いは大きくなっていきます。そんな事なども感じながら、とても良い自分時間を過ごせたと思います。
フラワーレッスン ゴトウフローリスト 港区

私のレッスンサロンにいらっしゃるお客様も色々な思いで花と向き合い、ひとつひとつの花を愛でながら自分時間を楽しまれているのだと思います。私は、そうしたお客様の時間を更に充実させていきたいと考えます。そのためには、今回のような普段の仕事とは違った経験って、とても大切なんですね。そんな経験や体験を生かして、これからも花に携わっていきたいと思います。

 

◎花とふれあう自分時間を、ゴトウフローリストのレッスンサロンでお過ごしください。当店のフラワーデザイナーを講師とした多彩なプログラムを用意して、皆様のご参加をお待ちしております。